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Liner Notes




  I’m home



 オープニングを飾る「High On Love」はサブリミナルレーベ ルのハリー・チューチュー・ロメオのファミリーとしても知ら れる、NY在住のソウルディーバ「Leslie Carter」が飾る。
イントロから32小節間、美しく切ないフェンダーローズとオル ガン、そして圧倒的な存在感のLeslieの歌声が溶け合い、その 後楽曲はファンキーハウスに流れ行き、アルバムの内容を想像 させる象徴的なナンバー。

続いてはファーストとセカンドに引 き続き、盟友「Monday 満ちる」をフィーチャー!サルソウル を彷彿させるストリングス&ギターが印象的なM-2「Come Into My Life 」。この曲はMondayの音楽、そして人生のパートナーである彼 女の夫、アレックス・シピアーギンとの出会いを歌っており、 彼女自身も思い入れが深いナンバーに仕上がった。尚ベースに は「Rasmus Faber」のプロダクションでお馴染みの「Mad Midget 」が参加。

M-3の「Is It Real」はフランスを代表するアーテ ィスト「Nu Tropic」との共同プロデュース曲で、彼らの音楽 性の核でもあるキーボーディスト、ヴォーカリストである「Olessia 」を起用。アルバムの中で最も乙女(?)なナンバー。

M-5「Feels Like Home」はドイツのクロスオーバージャズレ ーベル、コンポストを代表するアーティスト「Eddy Meet Yannah 」のヴォーカリスト「Yannah Valdevit」の何とも言えないエ モーショナルで力強い歌声と切ないピアノの旋律とのハーモニ ーが素晴らしい。この楽曲は既に大ヒットコンピの“Tokyo Luxury Lounge 3 ”に収録され、更に国内最大のヴァイナル・ショップ“DMR” から12インチがリリースされクラブのフロアーアンセムなって いる。

M-6「Why Don’t We」でもYannahのヴォーカルを聴くこ とが出来る。この曲はアパレルメーカー、アーバンリサーチの プロモーション用の限定非売品のコンピに収録され、M-3とは 打って変わってクロスオーバー色の強いハウスである。M-9「Pure & True 」これも大ヒットコンピ“Lyrical House”に収録。イギリス と日本のハーフのニューカマーシンガーの「Mari Stone」のエ ネルギッシュで切ない世界感はアルバムのクライマックスにふ さわしい。

その他M-7「Aquarium」、M-8「And Then」、M-10「Evening Glow 」のインスト曲はオーガニックなダウンテンポでSoul Source Production のレンジの広さをみせ、アルバムをよりヒーリングな方向へ導 いている。

 




  Soul Source Remixed Boogies



1, "Come with me" by Tania Maria Remixed by Eddy Meets Yannah
Eddy and Dusとしての活動で、クラブジャズシーンに頭角を現しているクロアチア出身のEddyが、新たなパートナーであるYannahと組み、是非やらして欲しいと自ら懇願するほど愛するクラシック・チューンをリミックス。出来上がりは言うまでもなく、愛に溢れた素晴らしいリミックスになりました。

2. "Don't Be Blue" by Jackie & Roy Remixed by Kei Kobayashi (Routine Jazz)
最近では、レコード会社各社からリリースされたRoutine Jazzコンピレーションのヒットにて、その影響力が更にパワーアップしている、日本クラブジャズシーンのオリジネイターの一人、小林径。自身のRoutine Jazzコンピにも収録して渋谷界隈から人気に火のついたこの楽曲を再び調理します。

3. "TAMBU(TOMBO IN 7/4)" by FREETEMPO
現在クラブシーンのみならず、日本音楽界で一番注目されているといっても過言ではないフリーテンポ。今回はリミックスではなく、自ら全てを制作し、カバーという形で本企画に参加。楽曲は「サンバ・デ・ジャネイロ」の原曲(あのフレーズです)であり、本作品は、一躍脚光を浴びることとなった「The World Is Echoed」の一曲目を彷彿させる、フリーテンポ節が炸裂するカバーバージョンに。

4. "Skindo-Le-Le" by Yasuko Agawa Remixed by Oscar
Mondo Grossoも一度リミックスをしたことのある、アライヴのカバーでありブラジリアン・ジャズの究極のキラーチューンを、フランスのスーパースターであり、DJとしても去年来日を果たしているOscarがお洒落にリミックス!

5. "君の瞳に恋してる" by Boys Town Gang Remixed by Soul Source Production
何度ともコマーシャルに使われ、トミーフェビュラリー等のアーチストに何度ともカバーされた、日本人には馴染みの深い曲。今回のリミックスアルバムでは、オリジナルの幸せ感を残しつつも、「切なさ」をプラスした、「胸キュン感(敢えて使います)」が一杯のリミックスに仕上がっています。

6. "I Need You" by Sylvester Remixed by Dimitri from Paris
「プレイボーイ」ミックスシリーズでお馴染みの、ディスコを愛してやまないディミトリ・フロム・パリが選んだのは、Disco界最大のカリスマ、シルヴェスターの代表曲でした。何年か前にカバーされイギリスでヒットを記録するほどのディスコナンバーを、よりダンサブルに、よりディスコに、よりオシャレに仕上げました。

7. "Always There" by Side Effect Re-edited by Ashley Beedle
近年ではIncognitoがカバーしヒットを記録したことで有名な、クラシック中のクラシック。そのクラシックスを、英クラブシーンの重鎮であり、最近ではX-Press 2の活動でお馴染みのアシュレィ・ビードルがリ・エディット。「オリジナルのよさを引き出すためにはリ・エディットしかない」と、新たにトランペット・パートを加えながらも、マルチパーツをあえて使わないそのこだわりとオリジナルへのリスペクト感がにじみ出ている作品に。

8. "Straight Ahead" by Pleasure Remixed by Kyoto Jazz Massive *ジャズ系のリミックス企画ではかかすことのできない、京都在住の沖野兄弟によるユニット、Kyoto Jazz Massiveが選んだのは、ジャズ・ソウルファンにはたまらないジャズ・ファンクバンド、プレジャーの定番中の定番!

9. "Are You My Woman (Tell Me So)" by The Chi-Lites Re-edited by Danny Krivit
ビヨンセの「Crazy In Love」で大胆にサンプリングされたシャイライツの楽曲を、クラシック音源のリ・エディットでは右に出るものはいないと言われるダニー・クリヴィットがロングバージョンにリ・エディット。すでにフロアでテストプレイがされており、盛り上がらなかったことはないほどのキラーリミックス!

10. "Brazillian Skies" by Bill Summers Remixed by Kazuma Fujimoto (orange pekoe)
発表するアルバムが大ヒットを記録しているオレンジペコーの頭脳、藤本一馬氏によるリミックス。原曲は、最近ではジャイルス・ピーターソンがミックスアルバムに収録しているように、UKクラブ・ジャズ・シーンでヘビープレイされ続けている定番中の定番。ウエストロンドンの匂いを感じさせつつも、オレンジペコーととしての活動で養われた素晴らしいオーケストレーションにて完成させた本作品は、ヨーロッパでも話題になること間違いなし。

11. "School Boy Crush" by Average White Band Remixed by Mitsu the Beats
近年ではドラゴンアッシュの「Deep Impact」にサンプリングされたことで有名な、アヴェレイジ・ホワイト・バンドの定番曲を、ガグルとしての活動、そしてソロアーチストとして最近リリースされた「New Awakening」で業界を愕然とさせたMitsu the Beatsがリミックス。

12. "The Hustle" by Van McCoy and The Soul City Symphony Remixed by Yasushi Ide
CMでもお馴染みのあの曲を、80年代から日本のクラブシーンで活躍しており、自身の多数のトラックが海外のコンピレーションにライセンスされるほど海外でも人気の高い井出靖氏が、金原千恵子ストリングスを迎えてリミックス。

13. "Freedom Jazz Dance" by Woody Herman Remixed by Monday Michiru
Soul Source企画ではお馴染みの、Monday満ちるが、制作パートナーとしてNYのDave Darlingtonを向かえ、自身が愛してやまないジャズ・アーチストの音を大胆にリミックス。

試聴はこちらから@ビクターエンターテイメント

 



  Soul Source Works

Soul Source Works

 今まで自分自身のスーパースターのリミックスやリスペクトするアーティスト、その活動に共感し、国境も越え共同作業し作品を発表する機会に恵まれてきた。1つ1つがいい思い出であり、かけがえのない宝物である。そのSoul Sourceの活動のここまでの集大成として1枚のアルバムにまとめる事にした。自分で言うのもなんだが、とてもバラエティーにとんだコンセプチュアリーないいアルバムに仕上がったと自負している。最後まで楽しんで欲しい。

1. WAT IF… / Soul Source Production
まずオープニングはSoul Source Productionのオリジナル楽曲。自分達流のエレクトロディスコにトライしてみた。パーティー・チューンな楽しいナンバーになったと思っている。
ヴォーカルはSofa KingのOllieをフューチャーしている。彼に歌ってもらうために作った曲なので相性もバッチリだと思う。

2. Saturday In The Park / Sofa King
小林径氏とSoul Sourceのコラボレーションによるアルバム「routine complication」に収録。ただ、このヴァージョンは僕とSofa Kingの共同プロデュースによるものだ。リリース当時はマキシシングルとアナログのみの収録だったため、今回初めて耳にする方も多いと思う。routine MIX と聴き比べても面白いのでは。

3. Darling Dear ( rejuvenated by MURO mix ) remixed by MURO / JACKSON 5
Soul Sourceの初のプロジェクトとなる、僕にとってのとても思い出深いアルバムに収録。MURO氏のすべてのソウルミュージックをリミックスするDJスタイルと同様、ダンスホール・レゲエのリズムとオリジナル楽曲にある切なさとの融合はさすがとしか言わざるを得ない。

4. Let You Glow / LANU feat Christin Deralas
オーストラリア、メルボルン在住のクリエイター、LANUことLANCE FERGUSONの作品。
数々の変名プロジェクトを使い分け、本当に同じ人物が制作しているのかと思うほどまったく作風が違う。しかも、どれもとんでもないクオリティーなのだから驚くしかない。
今回はChristin Deralasというミニー・リパートンを彷彿させる素晴らしいシンガーをフューチャーしている。


5. This Is Your Life ( Soul Source Production Mix ) / Dimitri from Paris
フランスを代表するDJでありクリエイターであるディミトリ。そしてフューチャリング・ヴォーカルにはあのヴィクター・デイヴィス。僕が敬愛してやまないこの二人とデータ上とはいえコラボレーションできた事は、至福の喜びというしかない。しかもFM局でパワープレイされて、たくさんの人に聴いてもらえ自分自身が勇気づけられた楽曲。

6. Cavatina / Private Kitchen featuring Soul Source
正式なリリースはされていないにもかかわらず仙台のクラブシーンでは絶大な人気とLIVEの動員を誇るバンドをSoul Source Productionがリプロダクト。まだ無名ながら今後の活動が気になるアーティストである。

7. The Love You Save ( Asakusa S.C. ’01 Mix) remixed by Sunaga’t Experience
「Jackson 5 Remix Vol. 2」にリード・トラックとして収録された須永辰夫ワールド爆発のキラートラック。こういったものは、通常どこかリミックスっぽさが残るものだが(当たり前か、リミックスなんだから)。しかしこの場合に関してはオリジナルを知らない人はこういう曲なんだ、と思うのではないだろうか。それほどまでに優れた作品。

8. SAMBA DE GILLES / Toshio Matsuura
説明不用、松浦俊夫氏がノルウェーのレーベルJAZZID COLLECTIVEから依頼され制作したオリジナルの新曲を僕の友達でもあるJAZZID COLLECTIVEのレーベル・オーナーでありプロデューサーでもあるローカルパトロンことアンドレと松浦氏にお願いして本国でリリースされていないにもかかわらず、今回収録させてもらった。ちなみにこの曲は恵比寿ガーデンプレイスで行われた松浦氏プロデュースにより3,000人以上を動員したニューイヤー・イベント゛EBISU 04 ”の年越時にプレイされた曲だ。それだけでもどんな楽曲か想像できるだろう。

9. Ain’t No Two Ways To It ( It’s Love ) / Ellen Mcllwaine
これは伝説のシンガー・ソングライター、Ellen Mcllwaineを日本に招き西麻布のYELLOWでのLIVEをアルバムにした「Soul Source presrnts ELLEN McILWAINE LIVE AT YELLOW」に収められている曲だ。実は彼女は2歳から17歳まで宣教師である父親の都合で神戸に住んでいて、あの独特なスキットの節回しは日本語の発声からきているとか。来日したのはその時以来の37年振りで、日本はまったくかわってしまった、とか。音楽以外での数々のエピソードや思い出も僕に残し、カナダのカルガリーに帰っていった。またいつかコラボレートしたいチャーミングなおばさん。

10.  I Feel The Earth Move / Soul Source Production featuring The Bamboos
 キャロル・キングの名曲をM-4でも参加してくれたLANUのファンクユニット、The Bamboosにトラックを依頼し、その出来上がったパーツをSoul Source Productionが再構築してOllieがヴォーカルをのせて作った楽曲がこれだ。The BamboosとOllieがつくるグルーヴがたまらない。


11.  KODO / RACLA
 Soul Sourceがプロデュースする男女二人組の新人アーティスト。その作品は菅浪のピアノの一種神秘的とさえ思えるリフとコード感、矢野の持つまったくオリジナルな叙情的な歌詞と歌声、それらが溶け合うこのでおこる化学反応的な浮遊感は聴く者すべて、彼らの世界に連れて行かれてしまう。今回収録されている楽曲以外も是非体感して欲しい。

12.  After The Love Has Gone / Sofa King
2002年にリリースされて「Eart Wind & Fire Remixes」に収録されたSofa Kingのナンバー。彼らは日本、アメリカ、イギリス、ノルウェーの国籍混合4人組バンドで、主にイギリスのリバプールで活動している。ここではオリジナルとはまったく違った切り口でメンバー個々のセンスとスキルに裏付けされた素晴らしいカヴァーを披露してくれている。ラストを飾るのに相応しい楽曲。

最後にこのアルバムのためにレーベルの枠を越え、収録曲のクリアランスを取る為に邁進してくれた各レコード会社の方々に敬意と感謝の念を送りたい。

箭内健一 ( Soul Source )

選曲/監修 箭内健一(Soul Source)
試聴はこちらから@ビクターエンターテイメント